睡眠の話 2

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前回の睡眠の話の続きです。

まだ読まれてないからは睡眠の話を先に読んでみてください。

強烈な睡魔に悩む、とある主婦のお話です。

朝は大体出発して10分ほどすると強烈な眠気がやって来ました。

朝の眠気が出だしてから行きも帰りも地獄の送迎の日々でした。

色々試していたんですよ。

睡眠時間を多くとってみたり。慣れた車や道だと緊張感が出ないから車を変えてみたり道を変えてみたり。

でも何も変わりませんでした。

 

たかが眠気。されど眠気なんですよ。

とくに私の場合運転中に必ず出るから即、命に関わる。寝てはいけないとわかっているけどそれを自分ではコントロールできない。まさか眠気でここまで悩まされるとは。

あまりに辛すぎる。みかねた夫が病院に行くことと朝夕の送迎を代わってくれることに。送迎の交代は本当に助かりました。これだけで精神的な負担が全然違う。私の職場への15分の距離なら眠気も出ず安全に行ける。

夫の会社の方がだいぶ遠方なのですが上司に事情を話してくれ、なおかつ理解のある上司だったため1ヶ月出勤時間を遅らせる、という対応をとってくれました。これに関しては本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、病院へ行ってみました。

とはいっても睡眠外来なんて診療科はそうそうあるわけなく自宅から近い内科に行くことにしました。

なぜそこを選んだかというと自分のかかりつけ院だったこと、睡眠時無呼吸症候群の診察ができること、先生が論理的でわかりやすいこと、でした。

私自身の症状としておそらく睡眠時無呼吸症候群ではないだろうとは思いましたが(標準体重、いびきもないため)無呼吸症候群を診ているところだったら他の睡眠障害も他の病院より詳しいかもしれないと思い受診しました。

 

睡眠の悩みで病院に行く時ってドキドキしませんか?

睡眠の悩みがまったくない人からしたら、そんなことで受診?と思うんじゃないかなと。

私も行ってみるまではその病院がどのような言葉をかけてくるかわからないので内心ドキドキしながら行きました。

 

最初の問診の看護師さんも先生もきちんと話を聞いてくれてほっとしたのを覚えています。

先生へ症状を伝えます。

ここ何ヶ月も運転中気絶しそうな眠気に毎日襲われていること。

自分で起きていられないことなど悩んでいることを伝えました。

先生の考えとしてはまず夜間の睡眠がきちんと取れているか確かめてみようというものでした。この時点で私が睡眠時無呼吸症候群である可能性は低いので薬でしっかり寝てみて日中の眠気が出るかどうか確かめるというものでした。

一週間睡眠薬を飲んで試してみましたが日中の眠気に変化はありませんでした。しばらくは睡眠薬の種類を変えて試すという日が続きましたが願っていたような効果は現れませんでした。

相変わらず眠い眠い日が続きます。

病院に通うこと以外にも対処したことがありました。。それは長時間の運転を避けることでした。この時期の私の運転時間は15分が限界でしたので自分の生活圏内を15分以内に抑えることにしました。

まずは子供の転園。上の子の卒園を機に園を変えることを決心しました。

ただえさえ定員がいっぱいの近隣の幼稚園。第一希望のところに入ることができませんでしたが、幸運にも空きがある幼稚園が見つかり無事転園することができました。送迎距離も10分ほどと前の園に比べて大幅に短縮ができました。

子供の園が近くなったことにより私の職場の変更も可能になりました。

丁度コロナ禍に突入した時期でシフトの日数を減らされていたこともあり私のパート先も変えることにしました。

こちらも幸運にも自宅から徒歩で行ける距離に職場が見つかりました。

車の運転を10分以内にできたことでかなり精神的負担が軽くなりました。

 

しかし運転中の睡魔に襲われなくなった代わりに今度は仕事中に睡魔に襲われるようになります。

新しい仕事は個人作業が多めでした。各自受け持ちのレーンに入り作業をこなすものです。最初の頃は緊張もあり睡魔に襲われなかったのですが慣れてくるにつれ、またとてつもない眠気に襲われだしました。

 

最初は午後だけだったのが午前にも出だしたりとほぼ一日中眠いような状況でした。

立ち作業でしたが眠気に襲われると立ったまま眠ってしまいくらっと後ろに倒れる衝撃で起きるという状況の繰り返しでした。

 

その後何度か通院しましたが改善の兆しが見えませんでした。

かかりつけの先生からはナルコレプシーの可能性があるから睡眠専門外来がある大きな病院を紹介する、と言われました。

ナルコレプシーみなさん聞いたことありますか?

最近テレビで取り上げられたりとなんとなく耳にしたことある方もいらっしゃるかもしれません。

 

ナルコレプシーとは過眠症の一つで、通常ならば寝てはいけない重要な場面でも我慢できないほどの強い眠気に襲われたり突然眠ったりすることが特徴です。病気であるにもかかわらず大事な場面で眠ってしまうことについて「だらしない」「意欲がない」「真面目にやっていない」などと思われ周囲はまだしも本人も病気と認識していないことが多いです。

日本では600人に一人がナルコレプシーであると言われており10代から20代前半に多いと言われます。

治療が遅れると社会生活に支障をきたす恐れがあるため早期に治療を開始することが重要です。

 

この言葉は私もネットで症状を検索した際に何度も目にしましたし、たまたまテレビも見ていました。

なのできっと私もこの病気だろう、そうであってくれと願っていました。

病気であって欲しいと願うのも変な話ですが睡眠障害の何が苦しいって診断がつかない限りただの居眠りになってしまう事です。

ただえさえ、認知や理解が少ない睡眠障害。

もし診断がつけば「わたしは〇〇という病気でどうしても眠ってしまうのです」と言えます。そうではない限り苦しい症状と理解のない目に苦しまないといけないのです。

 

 

専門外来の予約を取りいよいよ診察の日が来ました。

どれだけこの日を待ち望んでいたか。

やっとこの原因もわからず苦しんでいた症状から解放されると思いました。

 

しかし結果は違いました。

まず専門外来の先生が言われたことは薬を飲んでしっかり眠ってみること、でした。

これはかかりつけ医に行っていた時も試したことです。

そして睡眠サイクルの記録をつけること、です。先生の考え方としてはやはりかかりつけ医と同じくきちんと夜間の睡眠を取れているかの確認。

取れていなければ取ってみてから、それでも改善しなければ宿泊で睡眠状態を見るというものでした。

ナルコレプシーの可能性も聞いてみましたが私には強烈な眠気以外の症状がないため違うだろうということでした。

 

これにはショックでした。

睡眠障害、私の場合は確かに制御できない強烈な眠気ですが他人が想像している以上にこれはきついものなのです。

私も夫も大きい病院の睡眠専門外来に行けば何かしら解決すると思っていました。

しかし薬もなく現状と何も変わらない結果でした。

 

意気消沈のまま帰宅します。

これから一年近くこの症状と戦いながらすごしました。

本当に辛かったです。

この時はもう必ず午前と午後に強烈な眠気に襲われました。強烈な眠気に襲われ立ったまま寝て後ろに倒れそうになって目が覚める。でもまたすぐ眠気に襲われる。

倒れそうになって目が覚める。眠気はおおよそ一時間から一時間半は続きます。

仕事の作業効率も悪く人より遅れます。

下手したら起きている時間より寝ている時間の方が長いのではないかな、という日もありました。

眠りたい脳と起きていたい体。自分ではコントロールできずに本当に苦しかったです。

 

このままにしていてもやはりどうしようもないということで再度睡眠外来へ行くことを決意します。

 

ここから病院へ行くまで一ヶ月ほど時間があったのですがこの間にとある変化が起きます。

 

ある日のことです。

たまたま目にしたファスティング(断食)を試すために朝食を抜いて仕事に行ったのです。

私の仕事は立ち作業で体力を使うので今まで必ず朝食は食べて行っていました。

体力がなくバテやすいので食べておかないと不安というのもありました。

しかし内臓の負担を避けるため1日の中で数時間は空腹の時間があった方がいいことを知りました。

確かにそれもそうだなと思い私の生活習慣だと朝食を抜くのが一番効率が良かったので朝食を抜いてみることにしたのです。

 

すると朝食を抜いたその日から変化が出ました。

 

あんなに毎日毎日あった午前中の眠気がありませんでした。

それどころか午後の眠気も出ませんでした。

1年ぶりにまともに起きた状態で仕事ができたのです。正直自分が信じられませんでした。今までどんなに頑張っても一日起きて居られなかったから。

信じられない気持ちで帰宅しました。

今日だけかもしれない。たまたまかもしれない。明日はダメかもしれない、でも、何してもダメだったから変化が出たのが嬉しい。そんな気持ちでいっぱいでした。

夫にも報告し、それから朝食抜きの生活が始まります。

 

私は食事が好きな方ですし世の3食きちんと食べることがよい、というのも信じてる人間でした。

最初「朝食抜きでも大丈夫かなあ。お昼までもつかしら」と心配でしたが意外と平気でした。

また、朝食を抜くことにより昼食が楽しみになりより美味しくいただくことができます。

最初は白米多めおかず少なめだった弁当の中身も徐々に白米少なめおかず多め、最終的に今は玄米、蒸した鶏胸肉、キャベツという形に落ち着いています。

今まで何を試しても効果がなかったので、今回朝食抜きで現れた効果が嬉しくて逆に今度は朝食を食べるのが怖くなるほどでした。

今は休日などは少し食べたりするのですが最初の頃は子供の弁当の味見で口に入れたものを吐き出すくらい私にとっては眠くなるのは恐怖でした。

 

朝食抜きで眠くならない期間が二週間続いたので思い切って再度行く予定でだった専門外来はキャンセルしました。

今回キャンセルすることによって次受診するときは再度紹介状からになることは分かっていましたが朝食抜きの生活にかけてみることにしました。

 

今現在この生活を始めて5ヶ月経ちました。

正直ごくたまに強烈な眠気に襲われる時があります。ただ以前に比べて回復が早くなりました(長くて5分程度。ピーク時は一時間半ほど続いていたので私にとっては大きな変化です)

 

まさか、朝食抜きでここまでの改善が見られるとは思っていませんでした。

私はナルコレプシーで一生この症状と戦わなければいけないと思っていました。

ただ眠いだけ。

でもそれでも眠い時に眠れないというのは、精神的にも肉体的にもものすごい負担になります。人に理解されにくいぶん余計に。

 

世の中には自分と同じ症状で悩んでいる人がいるのではないかと思っています。

病院に行っても改善が見られなかった方。

試してみる方法の一つとしてファスティングもいいかもしれません。

試してみるときはよく調べて自身の責任で各々の体に合った方法を試してみてくださいね。自分の体を守れるのも自分だけなので。

また何か変化ありましたらこのブログに投稿します。

悩んでこのブログの記事に辿り着いてくれたあなたの役に少しでも役に立ててたら嬉しいです。

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